歯周病は、歯周病を引き起こす細菌によって引き起こされる感染症で、歯肉の炎症から始まり、放っておくと、やがては炎症が深部にまで進行して、歯を支えているあごの骨(左図:「歯槽骨」)が破壊され溶けてなくなり、最後には歯が抜けてしまうという病気です。
自覚症状がほとんどなく、歯槽骨の中でじわじわと静かに進行して行くため、「沈黙の病気」(サイレント ディージス)と言われています。 歯を失う原因のほとんどが、むし歯とこの歯周病で、30代後半を過ぎると最大の原因になっているのが現実です。
歯ぐきから血が出る。
歯ぐきがはれる。
歯と歯の間に隙間ができる。
歯ぐきが痛む。
歯ぐきがむずがゆい。
歯が浮いたような感じがする。
以前より歯が長くなったように思える。
歯がぐらつく。
口の中がねばつく。
口臭がする。
年齢や体質。
ホルモンバランスの乱れ。
糖尿病。
疲労や病気による抵抗力の低下。
喫煙。
ストレス。
習慣的な偏食。
不規則な生活。
歯科検診を受けない。
歯垢・歯石の蓄積。
噛み合わせの不具合。
歯並びや歯の形態。
歯ぎしり・食いしばり。
ここでも、やはり噛み合わせの不具合が、歯周病を悪化させる要因の一つになっています。
噛み合わせが悪いと、歯に当たる力が偏ってしまい、歯や歯槽骨(歯を支えている骨)に余分な負担がかかり、歯周病を悪化させる原因となってしまいます。睡眠中の歯ぎしりや食いしばり癖も、同様です。歯周病は、最終的には大切な「歯」を失ってしまう、とても恐ろしい病気なのですが、適切な治療によって進行をくい止めることができます。また、正しい知識を持っていれば、予防することもできるのです。